【水害・冠水復旧事例】タイ・ハートヤイにおける大規模水害:浸水した生産機械69台の早期復旧プロジェクト
【概要】 2025年11月にタイのハートヤイで発生した大規模な水害により、センパーフレックス・アジア・コーポレーションの主力生産拠点が被災しました。本事例では、浸水・冠水した69台の生産機械を新品交換ではなく「現物復旧」することで、工期約1.5ヶ月(実働42営業日)での早期稼働再開と大幅なコスト削減を実現したBCP対策プロセスをご紹介します。
お客様の事業概要
- 企業名:センパーフレックス・アジア・コーポレーション (Semperflex Asia Corporation Limited)
- 事業内容:油圧ホースおよび産業用ホースの大手メーカー
- 背景:製造、建設、農業、鉱業、インフラなど幅広い業界へ製品を供給しており、顧客ニーズへの対応とサプライチェーン維持のため、ダウンタイムのない安定した生産体制を最重要視しています。
被害の概要と直面した課題(BCPリスク)
- 発生時期・状況:2025年11月19日〜27日、記録的な豪雨によりタイ・ソンクラー県ハートヤイ地区一帯で大規模な洪水が発生しました。
- 被災内容:11月24日、防潮堤が決壊して同社工場内に濁水が流入し、生産ラインの床面から約70cmの高さまで浸水しました。
- 直面したリスク:主要な生産機械をはじめ、電気制御盤や各種付帯設備が冠水・損傷しました。工場の操業停止が長期化し、サプライチェーンの寸断や多大な事業損失につながる深刻な危機に直面していました。
リカバリープロの復旧ソリューション
被災から間もない2025年11月30日、同社より災害復旧のグローバルリーダーである BELFOR (Thailand) Ltd. へ復旧支援が要請され、直ちに専門チームが編成されました。
- 被害調査とBCP戦略策定(2025年12月2日):現地にて精密な被害状況の調査を実施し、事業継続(BCP)目標に合わせた復旧戦略・工程表を策定しました。
- 本格的な復旧作業の開始(2025年12月7日):専門技術者、特殊洗浄機材、独自開発の復旧用薬剤を現地へ投入しました。
- 精密洗浄:泥や汚損水の影響を受けた機械制御盤、基板、電気系統、生産設備本体の精密洗浄、乾燥、防錆、再調整を実施しました。
- ワンチームでの連携体制:工期短縮と停止期間(ダウンタイム)最小化のため、お客様の保全・エンジニアリング・生産部門と一体となって作業を推進しました。
プロジェクトの成果
徹底した工程管理と専門ノウハウ、両社の密な連携により、以下の成果を達成しました。
- 生産機械69台の完全稼働再開:対象となった全設備の復旧に成功しました。
- 実働42営業日での超短期復旧:工期約1.5ヶ月で完遂し、当初目標としていたスケジュール内で生産再開を実現しました。
- 大幅なコスト削減と納期遅延の回避:設備を新品へ買い替えるのではなく「復旧 」を選択したことで、調達リードタイムを待つことなく操業を再開しました。これにより、設備刷新費用と休業損害を劇的に圧縮しました。




お客様の声
「2025年11月にハートヤイを襲った大洪水により当社の生産活動は大きな打撃を受け、大規模な復旧工事が不可避な状況でした。
BELFORは迅速に駆けつけ、極めて実践的で確実な復旧ソリューションを提供してくれただけでなく、プロジェクト全期間を通じて高い専門性、柔軟な対応力、そして真摯な献身性を示してくれました。
その仕上がりと成果に大変満足しており、高度な災害復旧・設備復元を必要とされる企業に、自信を持って推薦いたします。」
― スチャート・セーポン氏(工場長 / Semperflex Asia)
まとめ
迅速な初動対応、高度な専門技術、そして現場チームとの緊密なワンチーム連携により、甚大な水害に見舞われた工場をわずか42営業日で復旧・再稼働へと導きました。単に機械や設備を元に戻すだけでなく、お客様の「事業継続、安心感、そして人々の生活基盤を守り抜く」というミッションを実証した事例です。


